栄養豊富な卵黄
鶏卵は必須アミノ酸をはじめとする良質なたんぱく質を含む食品として日常的に愛用されています。
中でも卵黄にはカルシウムや鉄などのミネラルのほか、ビタミンAやDなどのビタミンが豊富に含まれており、栄養食としても有名です。
卵黄は生のままでも食べられるほか、料理やお菓子作りなど、幅広い用途に使えるので、手軽に摂れる健康食としても人気を集めています。
ちなみに、卵黄だけを長時間炒り続けると、黒くねっとりした『卵黄油』になり、こちらも健康食品のひとつとしてサプリメントなどに多用されています。
卵黄の効用
卵黄に含まれている成分の中でも、特に注目を集めているのが『レシチン』です。
レシチンはグリセロリン脂質の一種であり、自然界の動植物のすべての細胞中に存在する生体膜の主要成分となっています。
そのため、レシチンを摂取すると、細胞そのものを若々しく保つことができます。
また、レシチンには悪玉コレステロールを低下させるはたらきがあり、生活習慣病の原因となる動脈硬化の発生を防いでくれます。
卵黄の摂りすぎはよくない?
卵は日本人の食卓になくてはならない食材であり、農水省の調査によると、日本人は1日1個は卵を消費しているというデータが報告されています。
しかし、その一方で、卵にはコレステロールが含まれているため、食べ過ぎは良くないという説があります。
確かに、コレステロール値が高くなると、動脈硬化を引き起こし、心疾患や脳血管疾患など、さまざまな症状の引き金になることが明らかとなっています。
ただ、上記でも述べた通り、卵黄に含まれるレシチンにはコレステロール値を低下する作用があるため、適度な摂取はかえって健康増進に役立つのです。
そのため、卵は1日2個程度なら体に害になることはなく、むしろ高血圧や高脂血症予防に効果的と言えるでしょう。