万能食材にんにく
にんにくは、ユリ科の植物のひとつで、球根部分だけでなく茎や葉も食べられるスタミナ食材です。
にんにくの歴史は非常に古く、紀元前3千年以上前には、すでに古代エジプトなどで健康食として用いられていました。
他にも、古代インドや中国では、万能薬として病気の治療に使用されており、中国では現在でも漢方成分のひとつとして重宝されています。
もちろん、日本でもにんにくは昔からある伝統食として親しまれており、さまざまな料理や調味料に活用されてきました。
このように世界中で愛好されるにんにくには、たくさんの有効成分が含まれており、健康増進に役立つ食材として認められています。
にんにくの効用
にんにくには、独特のニオイを生み出す『アリシン』という成分が含まれています。
このアリシンこそ、にんにくのスタミナのもととなっている成分で、さまざまな健康への作用が確認されています。
一例を挙げると、血液サラサラ効果や血行促進作用、自律神経の調整、抗菌・殺菌作用、免疫力向上、細胞賦活作用などが挙げられます。
特に注目されているのは抗菌・殺菌作用で、12万倍に薄めてもコレラ菌やチフス菌、赤痢菌などに対して有効な抗菌力を発揮すると言われています。
また、アリシンはビタミンB1と結合すると『アリアチミン』と呼ばれる物質に変化し、体内の代謝を活発化させ、疲労回復や滋養強壮への優れた効果を生み出します。
美容・ダイエットにも効果的
にんにくは健康への作用とともに、美容・ダイエットにも有効な食品として知られています。
にんにくにはアリアチミンのほか、スコルジニンと呼ばれる有効成分が含まれており、アリアチミン同様、新陳代謝を活発にする作用を持っています。
新陳代謝が促進されると、肌の生まれ変わりが活発になり、古い角質がはがれて透明感のある美しい肌を保つことができます。
また、代謝機能が上がると脂肪が燃焼しやすくなるため、ダイエット効果を期待することができるのです。
他にも、にんにくには肌・髪の原料となるアミノ酸がたっぷり含まれているため、美肌・美髪の維持にも有効となっています。